PDF マーカーは、蛍光ペンのように文字をハイライト表示する注釈です。Anpdfでは「ハイライト」を選び、強調したい文字をドラッグして選択すると色が付きます。仕上げに「書き出し」で保存し、できたコピーを開いて確認します。文字を選べない画像PDFでは、囲みなど別の方法を使います。

必要な道具がすぐそばに。 ハイライト、色、テキスト、書き出しをツールバーから操作できます。まず一か所に印を付け、保存まで進めてみましょう。

日本語のメモも、見慣れた文字で。 ブラウザーが利用できる端末内の日本語フォントを使います。実際の書体は環境によって異なるため、追加した文字は保存後にも確かめます。

まず、このPDFの文字を選べるか確認する

PDF文書を拡大して読むだけでは、文字がデータとして入っているかは分かりません。読み込みが終わったら、短い一文をドラッグして選択できるか試してください。文字単位で範囲を選べるかが、最初の確認点です。

ファイルの状態使う方法確認すること
テキストを選択できるPDFハイライトで必要な範囲を強調する隣の行まで選んでいないか
ページが画像だけのPDF四角形やペンで場所を示す元の文字を覆わずに読めるか
読み込み中・制限のメッセージがある表示された案内に沿って対処する画像だけの文書と決めつけない

以下は、パソコンのChromeにAnpdfをインストールして使う手順です。職場や学校の端末では、Chrome拡張機能を追加できるか先に確認してください。今の閲覧ソフトで色を付けて保存できるなら、そのまま使って構いません。Acrobat Readerでの方法も後半に紹介します。

Anpdfでマーカーを引く4つの手順

1.PDFを開き、対象のページへ移動する

Anpdfの「PDFを開く」をクリックし、作業するPDFファイルを選びます。ページの読み込みを待ち、確認してほしい箇所が読みやすい大きさになるまで拡大します。受け取った原本は残しておきましょう。

ここでは、PDF文書の「提出期限:2026年11月18日」を強調します。文書全体ではなく、相手が確認すべき一行に絞る例です。

2.文字の注釈ボタンから「ハイライト」を選ぶ

文字に印を付けるツールは、「ハイライト」「下線」「取り消し線」で共通です。別のツールを使っていたら、このボタンをクリックして有効にします。有効なボタンをもう一度クリックするとモードのメニューが開くので、「ハイライト」を選んでください。

日本語のツールメニューにハイライト、下線、取り消し線が表示されている
同じボタンから3種類の印を選びます。背景に色を付ける場合は「ハイライト」です。
キーボードのHでも切り替えられますか?

別のツールからHを押すと、前回使った文字の注釈モードに戻ります。そのモードが有効な間にHを押すと、3種類が順番に切り替わります。必ずハイライトになるキーではないため、作業前にボタンの表示を確認してください。

3.必要な文字をなぞり、色を決める

対象の先頭から最後の文字までドラッグして選択し、マウスボタンを離します。選択したテキストに色が付き、ハイライト表示になります。同じページの複数行も選べます。次のページに続く部分は、ページごとに印を付けてください。

マーカーの色を変えるには、「選択 (V)」で自分の印を選び、ツールバーの色の丸をクリックして色を選択します。文字が読めるか、ほかの印と見分けられるかを見ながら決めましょう。

余分な文字まで色が付いたときは?

「選択 (V)」でその印を選び、範囲の両端にあるハンドルで開始位置と終了位置を調整します。別の場所へ印全体を動かす操作ではありません。やり直す場合は「選択した注釈を削除」、または「消しゴム (E)」で自分の印を消して、必要な範囲をドラッグして選択し直します。元の文字は消えません。直前の操作なら、同じ作業中の「元に戻す」も使えます。

次の印だけ別の色にするには?

印を選んだまま色を変えると、その印の色と、これから付ける印の既定色が変わります。次だけ変えたいときは、いったん選択を解除してから色を設定します。既存の印を別の色で何度もなぞるより、その印を選んで色を変更すると、重なりを避けられます。色分けの意味は自分で決め、必要ならメモでも説明してください。

4.「書き出し」で、印の入ったコピーを保存する

説明も残したい場合は、次のメモの手順を済ませてから「書き出し」をクリックします。注釈入りのPDFをダウンロードしたら、保存先とファイル名を確認してください。作業画面で見えているだけでは、相手に渡すファイルを確認したことにはなりません。最後に保存後のチェックを行います。

色を付ける・線を引く・説明を書くを使い分ける

重要な部分を示す方法は、文字の有無と伝えたい内容で選びます。見た目が似ていても、文字を選ぶ操作と、ページに図形を描く操作は別です。

目的道具と設定できる範囲
文字の背景を強調するハイライト、色文字を選べる範囲。太さや不透明度の調整はありません
文字の下に印を付ける下線背景を塗らずに下線を引く用途
確認事項を書き添えるテキスト (T)ページ上に見える説明。元の文章の書き換えではありません
画像内の場所を示す四角形 (R)、ペン (P)囲みや手描きの印。文字認識は行いません

色だけで伝わらないことは、日本語のメモを添える

期限に色が付いていても、「覚えておく」「変更する」「確認する」のどれかは分かりません。「テキスト (T)」を選び、対象の近くの余白をクリックして、してほしいことを書きます。例では「期限を確認してから」で改行し、「この資料を共有します。」と添えました。

メモが本文に重なったら、「選択 (V)」で選び、余白へ移動します。対象から離しすぎず、元の文章も読める位置に置いてください。このメモはページ上の文字で、返信欄付きのコメントではありません。

仕事の資料なら、どんな説明を添えるとよいですか?

締め切りについて質問するなら、「この日付は社内確認の期限ですか」のように、確認点を一つ書きます。単に「要確認」とするより、読み手が答える内容を判断しやすくなります。例のメモは共有前の行動を示したもので、日付が正しいと確認済みだという意味ではありません。

講義資料や論文では、どう使いますか?

自分で重要な部分と判断した一節に印を付け、「この条件が変わると結論も変わる?」など、その時の疑問を横に残します。読み返したときに、色を付けた理由をたどれます。どこが重要かを選ぶのは読み手自身です。印の数を増やすより、後で考えたい問いを一つ残す使い方が向いています。

日本語の見た目と、検索できることは別です。 追加するメモのフォントはブラウザーの言語設定と端末で利用できる書体に応じて自動的に決まります。手動のフォント選択機能はありません。画面の表示言語を日本語に変えるだけで、書体も必ず変わるわけではありません。

日本語メモは、書き出したファイルでは画像としての見た目で保持されるため、通常の文字検索やコピーに対応するとは限りません。元から入っている文字の検索とは別の話です。見た目を確認して渡す用途と、追加した文を検索・引用する用途を分けて考えてください。

保存したPDFを、受け取る人のように開いてみる

PDF マーカーで仕上げたPDF文書は、ダウンロードしたコピーを別の閲覧ソフトで開いて確認します。元の添付ファイルやAnpdfの作業タブではなく、今保存したファイルを選びましょう。

  • 重要な部分として選んだ一行に色が付き、前後の文章も読めるか。
  • 選んだ色が残り、メモが対象の近くにあるか。
  • 追加した日本語に文字化けや欠けがなく、本文と重ならないか。
  • 印刷する場合は、印刷プレビューでも印とメモが見えるか。
書き出した資料で提出期限:2026年11月18日に黄色い印が残り、その下に青い日本語メモが表示されている
書き出した実際のPDFを、Anpdfとは別のPDF描画ツールで表示した結果。元の期限と、追加した2行の説明を確認できます。

日本語のメモと印を入れた完成サンプルを開くと、自分の閲覧環境でも見た目を確認できます。この例は2026年10月26日にAnpdf 0.1.4で作成しました。使うファイルや閲覧環境が変わったときも、同じ確認をしてください。

完成サンプルでは、何を確認できますか?

期限を黄色にし、余白に日本語の説明を置いて書き出した例です。開いたサンプルを上の画像と見比べ、期限の色とメモの2行が見えるか確かめてください。

確認が済んだコピーを送ります。すでにメールなどに添付した元の資料は、自動で更新されません。送信前に添付を開き直すと、取り違えを防げます。

マーカーを引けない・思ったように保存されないとき

文字をなぞっても選べない

まだページを読み込んでいる場合は、完了を待ってから短い一文で試します。スキャンしたPDFなど、文字が画像だけになっている場合は、通常の文字選択はできません。四角形で該当箇所を囲むか、ペンで近くに印を付ければ、場所を示せます。ただし、これで文字検索ができるようになるわけではありません。選べるはずの文書で制限が表示されたら、その内容を確かめ、必要に応じて提供者へ編集可能な静的コピーを依頼してください。

ハイライト表示ではなく、細い線が付く

「下線」や「取り消し線」が選ばれている可能性があります。共通ボタンをもう一度クリックし、「ハイライト」に切り替えます。自分で付けた不要な線を削除してから範囲を選び直すと、背景に色を付けられます。

前の印の色まで変わった・範囲が広すぎる

選択中の印は、色の変更対象にもなります。次の印だけ変えるなら選択を解除してください。範囲が違う場合は、色を重ねるのではなく両端のハンドルを直します。修正後、対象の一文だけに必要な色が残っているか確認しましょう。

保存したつもりなのに、印やメモがない

まず、元のファイルではなく「書き出し」でダウンロードしたコピーを開いているか確認します。書き出し時にエラーが出た場合は、その案内に沿って対処してください。保護、署名などファイルの条件によっては処理できません。再度の書き出しが完了したら、新しいコピーを別のソフトで開きます。表示を確認できるまでは、完成した添付ファイルとして送らないようにします。

Acrobat Readerを使っているなら、そのままでも進められる

すでに使い慣れた閲覧ソフトがある場合、印を付けるためだけに切り替える必要はありません。Acrobat Readerでは、強調したい部分をドラッグして選択し、表示されるツールからハイライトを適用できます。付けた印をクリックすると、パレットで色を変えられます。画面例はキヤノンのAcrobat Reader操作ガイドで確認できます。

ChromeにもPDFへの強調やメモの機能が案内されています。Googleの機能紹介を参考に、自分の環境に必要な操作があるか確認してください。どのソフトでも、色を付けた後は保存したコピーを開き直すところまで行います。

よくある質問

新しいアプリを入れずにできますか?

現在の閲覧ソフトに注釈と保存の機能があれば可能です。追加費用をかけたくない場合も、まず手元の機能と利用条件を確認しましょう。Anpdfの利用条件は、インストール前にストアの表示で確認してください。職場で拡張機能の追加が認められない場合は、承認済みのソフトを使います。

マーカーを引くとき、手で直線を描く必要はありますか?

文字を選べる文書なら、ハイライトは文字の範囲に沿うため、手で直線を描く必要はありません。画像だけのページで位置を正確に示したいときは、四角形で囲む方法があります。ペンの線が文字に自動で沿う機能とは異なります。

保存した印や日本語メモは、後から直せますか?

Anpdf自身の編集情報が保持された書き出しファイルなら、Anpdfで開き直して自分の注釈を編集できます。ほかのソフトで保存し直すと、この情報が失われる場合があります。再編集用に書き出したコピーを残してください。以前の「元に戻す」の履歴は復元されず、他製品で付けた印をすべて編集できるわけでもありません。

Mac、スマートフォン、タブレットでも同じ手順ですか?

この記事のAnpdf手順は、パソコン版Chrome向けです。Macでもその環境で使う場合は同じツールを確認してください。スマートフォンやタブレットの操作手順としては使えません。端末の閲覧アプリにあるマーカーや描画の機能を確認し、保存したコピーで結果を確かめてください。