教科書のマーカーは、ひとまとまりの文章を読んでから、後で答えたい問いに必要な部分だけに線を引くのが基本です。その後、本文を隠して理解を確かめます。「教科書 マーカー 引き方」を考えるときは、色を選ぶ前に「何を説明できるようにしたいか」を決めましょう。

PDF教材なら、目印と問いを同じ画面に。 Anpdfでは、ハイライトとテキストの道具をツールバーから選べます。自分で選んだ箇所の近くに、読み返すときの問いを置けます。

日本語の問いを、見慣れた文字で。 日本語のブラウザー設定では、利用できるローカルフォントが自動で使われます。見え方は端末で異なるため、保存したPDFでも読めることを確認します。

教科書のどこに線を引けばよい?

この勉強法では、重要箇所を「後でこの部分を使って、何に答えるか」で選びます。太字の重要語句を全部なぞるのではなく、その単元で説明したい内容と結び付けてください。

  1. 段落を最後まで読む。 読み始めと同時に塗らず、話のまとまりをつかみます。
  2. 問いを一つ決める。 「何か」「なぜか」「どんな場合か」など、確かめたいことを言葉にします。
  3. 答えに必要な範囲を選ぶ。 用語だけで足りなければ、定義や条件も含めます。
  4. 線を引く理由を言う。 説明できないときは、線を足す前に前後を読み直します。
後で答えたい問い選ぶ部分残しておく部分
「この用語は何?」重要用語と、それを定義する短い説明。定義を繰り返す別の言い回しは、必要がなければ塗らない。
「なぜそうなる?」理由と結果のつながりが分かる箇所。例をすべて同じ色で囲まない。
「いつ成り立つ?」条件、例外、範囲を示す言葉。条件だけを残して、何の条件か分からなくしない。

単語だけで足りるか、説明まで必要か

重要単語を覚える課題と、記述問題で理由を説明する課題では、必要な範囲が違います。用語を知っていても説明できないなら、重要語句と定義を一組にします。原因を問われるなら、結論だけに線を引くのでは足りません。

どこまで長く引いてよいですか?

線を引く範囲は、一律の文字数ではなく、問いに答える意味のまとまりで止めます。「〜ではない」「〜の場合」などを切り落とすと意味が変わるため、そこは残します。段落全体が必要に見えたら、先に自分の言葉で一文に要約し、対応する場所を探してください。

色分けは少ない役割から始める

色の種類を増やすより、見返す時にも同じ意味で読めることが大切です。この勉強法では、次の二色で線を引く例を紹介します。これは整理の一例で、どの教科にも必須の配色ではありません。

目印色の役割添える言葉の例
黄色定義・中心となる内容。「何を表す?」
ピンク理由・成り立つ条件。「なぜ?」「どんな場合?」
普通の筆記・テキストの「?」まだ分からないこと。疑問を短い文章にする。第三の強調色は増やさない。

線を引くタイミングを決める

  • 予習時:まず読み、分からない言葉は「?」で残します。意味が曖昧な重要語句を、暗記すべき重要事項と決めつけません。
  • 授業中:説明を聞いて、定義や理由を確かめます。先生の話を追えなくなるほど塗る作業に集中しないようにします。
  • 復習時:答えられなかった問いから本文へ戻り、今の目印で必要な場所を探せるか見直します。
一色だけでも使えますか?

使えます。蛍光ペンが一本なら、余白に「定義」「理由」と書いて区別できます。色ペンを買い足す必要はありません。太字と細字のある製品でも、太い方は面、細い方は下線など、役割を自分で決めれば十分です。色の効果だけで記憶や成績が決まるわけではありません。

短い教材で、引く場所と理由を確かめる

次はこの記事のために作った短い文章です。市販の教科書からの転載でも、学習効果を測った実験資料でもありません。

要点は、文章の中で特に伝えたい中心の内容です。理由や具体例は、その内容を説明するために添えられます。例えば「移動するときは時刻表を確認する」という要点に、「曜日によって発車時刻が違うことがある」という理由を添えると、確認する目的が分かります。

選んだ箇所目印と理由
「要点は、文章の中で特に伝えたい中心の内容です。」黄色。「要点とは何か」に答える定義なので、一文を選びます。
「曜日によって発車時刻が違うことがある」ピンク。時刻表を確かめる理由です。引用を囲む括弧や後ろの説明までは塗りません。

単に「要点」「時刻表」という単語だけを塗ると、定義や確認する理由が残りません。一方、全文を塗ると二つの役割が見分けにくくなります。必要な場所を絞り、周囲の文は読める状態で残します。

本文を隠して答えてみる

問い:この例では、何を確認する必要がある? 本文から目を離し、答えとその理由を口に出すか、短く書いてください。その後で文章を開き、言い落とした条件を確かめます。

答えと、本文のどこを使うか

移動するときの時刻表を確認します。曜日によって発車時刻が違うことがあるためです。「何を」は塗っていない要点の例、「なぜ」はピンクの理由から分かります。色の付いた部分だけでなく、前後との関係を読めているかを確かめる問いです。

定義を黄色、曜日による発車時刻の違いをピンクで示し、確認する対象を問う日本語を加えた教材PDF
書き出した教材を別の表示系で確認した結果。青い文章は普通のテキストで加えた問いで、第三のハイライト分類ではありません。

印のない教材PDFと二色の目印と問いを加えたPDFで、選ぶ範囲を比較できます。

引いた後は、答えを見ずに説明する

マーカーの使い方を復習につなげるには、線を引く作業で終わらせないことが大切です。自習時は、次の順番で教科書の内容を確かめます。

  1. 見出しや余白の問いだけを見て、本文を隠す。
  2. 答えを言う、または短く書く。
  3. 本文と照らし、抜けた理由や条件を確認する。
  4. 分からなかった問いを残し、別の機会にもう一度答える。

覚えたつもりを確認問題に変える

歴史なら出来事と理由、理科なら定義と成り立つ条件、語学なら意味と使う例を組にできます。テスト勉強では問題文が何を尋ねているかを見て、必要な重要箇所へ戻ります。受験勉強でも、暗記事項を塗り直すだけでなく、問題演習で説明できるかを確かめましょう。

学習方法をまとめたDunloskyらの2013年の研究レビューについて、APSの公開要約は、下線を低い有用性、練習テストと間隔を空けた学習を高い有用性と評価しています。ここで示す問いと照合の手順は実践例であり、Anpdfによる学習効果を検証したものではありません。

マーカーを引く勉強法には意味がないのでしょうか?

目印として使うことまで無意味という話ではありません。ただ、色を付けた量だけで理解を判断するのは難しいため、説明や問題への回答でも確かめます。答えられなかった箇所は、自分の弱点を見直す手掛かりになります。どの勉強法も、目的に合うかを実際の課題で確認してください。

赤シートで隠して覚えたいとき

紙、インク、シートの組み合わせで、文字が隠れるかが変わります。大事なページに塗る前に小さな範囲で試し、隠したい答えが透けないかを見ます。この配色のPDFをそのまま表示すれば赤シートで隠せる、という保証はありません。

紙の教科書で引きすぎ・にじみを防ぐ

マーカーペンや蛍光ペンは、紙との相性を確かめてから使います。別の紙で書き味を試し、教科書には許される範囲で目立たない場所に少しだけ引いて、裏への透けやにじみを確認してください。別の紙で問題がなくても、同じ結果になるとは限りません。

  • 手書きの文字に重ねるなら、先のインクが乾いてから試す。
  • 線を引くときはペン先を文字列に沿わせ、同じ場所を何度も往復しない。
  • まっすぐ引きにくい場合は、細い方の先や定規を使う。ただし定規の縁にインクが付かないかも試す。
  • 借りた教材や書き込み禁止の本は、直接塗らず別のメモにページを記す。

すでにマーカーだらけの場合

さらに色を重ねる代わりに、そのページで答えたい問いを別紙へ書きます。重要な部分を読み直し、問いとページ番号を対応させましょう。定期テストの前なら、答えられなかった問いを先に扱えます。どのインクでも消せるとは限らないので、本文を傷める消し方は避けます。

透明付箋や余白メモを使う場合

透明付箋なら、本文を見ながら取り外せる印を置けます。ただし、紙に跡が残らないかや、上に書いたインクが乾くかを確認します。余白メモには、答え全体ではなく「なぜ必要?」などの問いを書くと、隠して確かめるきっかけになります。鉛筆も、借用教材では書き込む許可を確認してください。

PDF教材にマーカーと問いを書き込む

手元のPDF閲覧ソフトで必要な書き込みと保存ができれば、それを使って構いません。以下は、利用が認められたデスクトップ版ChromeでAnpdfを使う手順です。何を選ぶかは自分で決めます。

  1. 開く。 「PDFを開く」で教材を選び、文字が選べるページか確かめます。
  2. モードを選ぶ。 文字マーク用ボタンを有効にし、もう一度クリックして「ハイライト」を選びます。
  3. 定義を黄色にする。 ツールバーで黄色を選び、例文の最初の定義をドラッグします。
  4. 理由をピンクにする。 「選択(V)」で余白をクリックして選択を外し、次の色をピンクへ変更。「ハイライト」に戻って理由の範囲をドラッグします。
  5. 問いを書く。 「テキスト(T)」で余白をクリックし、「この例では、何を確認する必要がある?」と入力。Ctrl+Enterで確定します。
  6. 保存する。 「文書を書き出す」でPDFを保存し、ダウンロードされたコピーを開きます。
教材PDFで文字マークのメニューを開き、ハイライト・下線・取り消し線から選べる状態
同じボタンに複数のモードがあります。引く前に「ハイライト」を選びます。
黄色の定義とピンクの理由があり、二つ目のハイライトが選択された教材PDF
2026年10月27日、Anpdf 0.1.4で確認した途中の状態。二色の目印はありますが、日本語の問いはまだ入力していません。
範囲や色を間違えたとき

自分のハイライトを選択し、範囲のハンドルや色を調整します。不要なら「選択した注釈を削除」か、作業中の「元に戻す」を使えます。選択したまま色を変えると、その印と次の印の設定が変わるため、別の色で新しく引く前は選択を外してください。

スキャンしたページで文字を選べないとき

画像だけのページには、文字を選択するハイライトは使えません。「四角形(R)」や「ペン(P)」で場所を示し、文章で問いを添えます。文字認識や検索できる本文を作る機能ではありません。

保存したPDFで見え方を確認する

別のPDFビューアーで、黄色の定義、ピンクの理由、問いの三つを確認します。この例では元の文章を変えずに保存され、対応するAnpdfの編集情報が残ったコピーを開き直すと、三つの注釈も復元されました。他のソフトで加工されたコピーでも同じとは限りません。

日本語の問いを検索・コピーできますか?

この保存例では問いは読めますが、通常のPDFの文字抽出には含まれていません。検索やコピーが必要なら、問いを別のテキストにも保存してください。フォントの見た目と、追加した文字の取り出しやすさは別です。フォントを手動で選ぶメニューはありません。

うまく引けないときの確認

困ったこと確かめること・次の行動目指す状態
ページ全体が色だらけ読む前に塗っていないか確認。問いを一つ決め、別紙に必要な箇所を整理する。答えに使う場所を選び直せる。
なぜ引いたか分からない前後を読み、定義・理由・条件のどれかを短く書く。選んだ根拠を説明できる。
PDFの文字を選べない読み込み状態と、画像だけのページかを確認。画像なら枠や手描きで示す。利用できる方法で場所を示せる。
前のマーカーの色が変わった古い印が選択されていたか確認。必要なら戻し、余白をクリックしてから色を選ぶ。前の印と次の印を区別できる。
保存後に印が見えない元ファイルでなく、書き出したコピーを開いているか確かめる。実際に残すファイルで印と問いが読める。
保護や読み込みのエラーが出た場合

文字を選べない原因が、すべてスキャンとは限りません。表示された説明に従い、利用が許される対応形式のコピーがあるか提供元に確認します。制限を解除できる、すべてのPDFを修復できる、という手順ではありません。

よくある質問

「教科書 マーカー 引き方」で調べると色の数が違うのはなぜ?

色の分け方は、教科や整理したい内容によって変わるためです。この例は定義と理由を区別する二色ですが、常に二色が最適という意味ではありません。意味を忘れるほど増やさず、マーカーの色と役割を自分で説明できる数にします。

一ページに何行まで引けばよいですか?

ページの情報量や課題が違うため、一律の上限はありません。重要語句が並ぶ一覧と、理由を説明する文章では必要な長さも異なります。行数より、選んだ部分で問いに答えられるかを確認してください。

全部重要に見えるときはどうしますか?

そのページ全体ではなく、一つの見出しと一つの問いに絞ります。「この段落は何を説明しているか」を言えなければ、塗るより先に読み直したり、授業で尋ねたりします。目印を付ける判断は、道具が代わりに行うものではありません。

歴史でも同じ線の引き方でよいですか?

出来事の名前だけでなく、背景や結果を問う課題なら、その関係まで確かめます。年号の暗記と理由の説明は分けて考え、必要に応じて問いを二つ作ります。配色は固定の教科別ルールより、今の課題に合う役割を優先します。

紙とPDFはどちらが勉強に向いていますか?

この例だけでは、どちらの学習効果が高いかは判断できません。授業の指定、書き込みの可否、手元の端末、読み返しやすさで選べます。どちらでも、線を引く作業の後に本文を隠して答える段階を作れます。

AnpdfではHキーを押せばハイライトになりますか?

必ずしもそうではありません。Hは以前の文字マークのモードを呼び出したり、有効中のモードを切り替えたりします。下線や取り消し線になっていないか、表示を確認して「ハイライト」を選んでください。

参考資料:学習法の評価はAPSの研究レビュー要約、選ぶ理由を考える実践の説明は武田塾の解説、下線や透明な付箋の使い方の例はSTUDY HACKERの記事を参照しています。この記事の色分けと教材は、それらの効果を再現した実験ではありません。